Minecraftで物語作りの授業
オンライン日本語学習をもっとインタラクティブにするために、生徒に物語作りを薦めています。オンラインであろうとなかろうと、言語学習において自己表現をする活動は必要です。生徒が自分で調査し考察を行い、プレゼンテーションを行うことで、学習言語による思考力や表現力を養うことができます。
オンライン学習の弱点は「実技を行えないこと」にあります。しかしここにマインクラフトをはさみ込むことによって、リアルに近く、楽しい実技を組み込むことができるようになります。
先日行ったマイクラ日本語授業では、生徒さんが居酒屋を建設したいというので、下記の様に建設プラニングを行いました。
はじめに
- なにを つくりますか?
いざかやをつくります。 - どうして それを つくりたいの ですか?
いざかやが すきだから つくりたいです。 - それを だれに みせたい ですか?
いざかやの マスターに みせたいです。
けんせつの ために
- かんせいまで なんじかん かかりますか?
3じかんかかります。 - どんな ブロックが いくつ ひつようですか?
レンガ 木 鉄 赤いウール いくつひつようか わかりません。 - つくる じゅんばんを おしえてください。
さいしょに かべをつくります。 つぎに、 カウチをつくります。 そして、バーカウンターをつくります。 それから、 いすとテーブルをつくります。 つぎに、たなをつくります。 さいごに、キッチンカウンターをつくります。
居酒屋を建設する目的と、それに必要な準備、時間について考えました。こうすることにより、マインクラフト内でただブロックを積み上げていくのではなく、目的意識を持って建設を行うことができるようになります。日本語で話し合いながら計画を行うので、日本語による思考力を養うことにもなります。
目的意識がはっきりし、建設を始めたら、物語の設定を考えます。これももちろん日本語で話し合いながらです。マインクラフトが素晴らしいのは、建設しながらディスカッションを行うことができる点です。目的意識さえあれば、建設途中に物語の設定を考えたり修正を行ったりすることができるのです。作業をしながらの会話は堅苦しくなく自然な感じなのもいいですね。
物語の設定のためには下記の様なフォーマットを使用します。楽しい物語の発表を期待しています!
ストーリーテリング
- しゅじんこうの なまえは なんですか?
- しゅじんこうは どんな せいかくですか?
- このストーリーの ばしょは どこですか?
- このストーリーは どんな はじまりかたを しますか?
- このストーリーでは どんなことが おこりますか? 3つおしえてください。
- このストーリーは どんな おわりかたを しますか?