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Try IT On Monday!3年ぶりに開催!

おまたせしましたぁ。Try IT On Mondayが、日本マイクロソフト株式会社で開催されます。こちらに、タイムテーブルや、ワークショップリーダーのポスターなどもアップしていきますね! 私はこのイベントで、「おもしろい、使える、考えさせる」を探求し、共に教育の質のために意欲を掻き立て信頼を築く環境作りを目指して活動しています。 今年のTIOMのテーマは、「Thinking outside the box」です。私たちは、ここ数年、創造性を試されるような箱の中の生活をしてきました。ボーダーのない(国境を飛び越えた)教育関係者の方々が提供する1時間の体験型ワークショップで先進的なテクノロジー使用事例に足を踏み入れます。私たちは、参加者の方々に「月曜日にすぐトライできる」新しいアイデアを持って帰ってもらいたいと考えています。エキサイティングで、刺激的なアイデアを、一緒に探求していきましょう。 参加お申込みリンク: http://TIOMonday.com/Registration 主催者: Try IT On Monday会場 : 日本マイクロソフト株式会社住所 : 108-0075 東京都港区港南2-16-3 品川グランドセントラルタワー 開催日: 2022年12月17日(土) スケジュール:8:30 – 8:55 受付(*重要 この時間以外にお越しになると入館できません。館内は禁煙です。また、一度退館すると再入場できません。ご了承ください。)9:00 – 9:20 オープニング9:30 – 10:20 セッション1:ワークショップ10:20-10:40 ☕10:40 – 11:30 セッション2: ワークショップ11:30-11:50 ☕11:50 – 12:40 セッション3: ワークショップ12:40 – 13:50 TIOMコモンズ(交流の時間)

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子どもの見取り

「知ってもらい、評価してもらい、関心を持ってもらえる」そんな環境づくりをすることで、学校の雰囲気は大きく変わります。学習、好奇心、独創性を重視した安全なコミュニティで、生徒がKnow、Value、Careされていると感じると「自分をベストな状態にしていられるようになる」と言います。これは、私の務めている学校で繰り返し話されていることです。 インターナショナルスクールでの「見取り」 日本の学校ではここ数年「子どもを見取る」ことに焦点が当てられ、子どもたちの学習環境を変えてきました。インターナショナルスクールでも同様のことが行われています。教育プログラムとして導入されているのが、Social Emotional Learning(SEL)です。日本語では「社会性と情動の学習」と訳されています。このプログラムを通して、以下の5つのスキルを育てることができます。 感情を認識し、管理する 「自己認知能力」 他者への配慮 「他者理解能力」 適切な意思決定 「責任ある意思決定能力」 倫理的に、責任を持って行動する 「自己マネジメント能力」 ポジティブな関係を築き、ネガティブな行動を避ける。 「関係性維持構築スキル」 日本語での説明は、日本SEL推進協会のウェブサイトが最も分かりやすく説明をしてくれていますのでそちらをご参考ください。 ここでは、インターナショナルスクールで実践されているSELの授業について御紹介しましょう。 Awareness 上記のスキルについて教えるときに、子どもたちには、まず「Awareness(認知)」とは何か、ということを子どもたちに考えてもらいます。次のビデオをはそれを考えさせる大きなヒントになります。みなさんも、まず無心でこのビデオを御覧ください。 質問は、「白チームが何回パス回しを行うか。」です。 どうでしたか?答えは「13」。 答えられましたか? でもその次の質問が大切でしたね。 「みなさんは、あの熊に気付くことはできましたでしょうか?」 実は、あのパス回しをしているグループの間を着包みの熊がダンスをして横切っていくのです。 それでは、気づいた人も気づかなかった人も、実生活における「クマ」について考えてみましょう。」。。。というような感じで授業を進めていきます。子どもたちはそれぞれ、Awareness(認知)について考え、話し合い、上記のスキルを身につける準備をしていきます。 Open Session Open Sessionという手法もSELを身につける授業としてしばしば行われています。Open Sessionは、学生同士が、悩みや問題に対するフィードバック、サポート、アドバイスを伝えあうことができます。知恵、アドバイス、サポート、励ましを通して、友達の日常的な問題に対し、健全な解決策に導くを目的にしています。 学校生活、友情、家族、関係 お祝いと喜び、たのしかったイベント チャレンジ、心配、懸念、アイデンティティ などなどを学生たちは思い思いに、カードに書き込みます。学生たちから出てくるコメントは以下のようなものがあります。 「私は宿題やキャンパス外でとても負担を感じています。」「私は、先生からストレスを感じることが多いです。先生が私一人に向けて注意をしているように感じてしまいます。」「両親がすごいけんかをしていました。ストレスを感じています。どうすればよいですか?」「夜、よく寝られていません。 日中はとても疲れています。 いろいろ試してみたのですが、どれもダメでした。」 カードに名前を書くかどうかは、以下のような選択肢を与えられます。 無記名 名前を書く。その名前は先生に読まれる。 名前に◯をつける。その名前は先生に読まれない。 星をつける=緊急なので、必ずこのカードを読んでください。 先生はそれらのカードを読み上げます。 次は、子どもたちは、赤・青・黄のカードを持ち、解決策を探っていきます。 ルールはシンプルです。 敬意を払い、積極的に聞く しっかり参加する 秘密を守る カードの色の持つ意味合いは、以下のとおりです。 赤 = サポートと励まし例:「私はこの人が◯◯◯と感じられるようになったらいいなと思います。」  「それはとても大変そうですね。私の心はその人によりそっています」  「私は、あなたのためにここにいますよ。」 青 = 知恵、アイデア、考えられる解決策例:「だれかに話してみることをおすすめします。」  「このような経験をしたとき、本当に助けになったのは◯◯◯です。」  「新しい見方や異なる方法があるかもしれません。」  「私のお母さんはいつも私にこう言ってくれます。◯◯◯」 黄 = 明確にしたい例:「その人が、◯◯◯な状況であるのは、理由があるように思います。」  「たぶんそれは、◯◯◯の可能性があります。」  「◯◯◯がどういうことを意味しているかちょっとわかりません。」 子どもたちははそれぞれの問題に返答していき、問題が解決したようであれば、次のカードを読み、それを繰り返します。 まとめ インターナショナルスクールの「子どもの見取り」は、日本の学校で行われていることと共通することが多くあります。お互いに思いやりを持って接することの大切さがどんな国に行っても変わらないものですね。

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【教員研修会】Japan ASCD Try IT On Monday 2015

いよいよ明日、Japan ASCD Try IT On Monday 2015(教員研修会)が西町インターナショナルスクールにて開催されます。 テーマは「Gamification」。ゲーム性を取り入れた様々な授業アイディアを、インターナショナルスクールの先生方が共有します。 子供たちのデモ授業「Minecraft Class Demonstration by Nishimachi Kids」では、MinecraftEduを使ってエベレストからの脱出に挑みます。子供たちだけで行うこの授業、必見です!

子供 教育用 生徒 ブログ
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【子供ブログ】こどもブログを作るためのヒント

  子供にブログを作らせる前に知っておきたいことでは、ブログの功罪について知ることができました。 ウェブとの連携が必須の21世紀型教育に欠かせないツール、ブログを子供たちが作るためにはどうしたら良いのでしょう? ここで、5つの方法をご紹介します。 ■1: 自宅サーバーを立てる これは難易度が高いです。サーバー構築が簡単になってきたといっても、気軽にできるものではありません。「ブログ サーバー 構築」でググってみてもやっぱり難しいですね。私の学校でも使用されているMac OS X Serverは比較的扱いやすく、Wikiサーバーもはじめから用意されているので、これを使うのはよいかもしれません。iOSとの親和性も抜群なので、私としてはこの方法が一番好きです。   ■2: 外部ブログを利用する BloggerやTumblrに代表されるブログサービスは簡単にアカウントを作ることができ、作品の公開も容易です。しかし問題は、例えプライベートモードに設定しても、アカウントを持っている本人がその設定を変えてしまえばたちまちすべてが公開されてしまう危険性があることです。保護者がいくら管理を徹底したとしても、その可能性をゼロにすることは難しいのです。   ■3: SNSを利用する FacebookやTwitterは、たくさんのお父さんお母さんに使われているソーシャルネットワーキングサイトです。このサイトの利便性は、どのような投稿がアップデートされたか自分のニュースフィード内で簡単に確認できることです。しかしこれも上記のようにプライバシーの設定をアカウント主である子供の手で簡単に変更できてしまいます。そもそもFacebookもTwitterも13歳未満の子供はアカウントを作成することができません。(既に作ってしまっている子供たちが多いのは事実なのに、教育現場で正しい使い方を教えていないということは大変危険なことなのですが。。。)   ■4: 自分でSNSを作る WordPressを使えば、自分でソーシャルネットワーキングサイトを作ることができます。WordPressにBuddyPressをインストールすることで、SNSを構築できますが、やはり手間と時間がかかります。日本語で詳しく説明されているサイトもあるので、こちらを参考にするのが良いかもしれません。参照:Webクリエイターボックス   ■5: こどもブログサイトを使う EdublogとKidblogという最高の子供ブログサービスがあります。残念ながらまだこのような日本語版の「こどもブログ」のサービスは存在していません。ですから、英語のサイトを使用しなくてはならなくなります。しかし、このサービス、子供たちに安全にしかも簡単にブログ環境を与えることの出来る唯一のサービスなのです。   子供にブログを作らせる前の予備知識が備わったところで、【おススメ】ブログサイトを詳しくご紹介しましょう! お父さんお母さん、英語のサイトに挑戦して、楽しいブログ環境を構築しようではありませんか。

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【子供ブログ】子供にブログを作らせる前に知っておきたいこと

お父さん、お母さんに超おススメの「こどもブログ作成サイト」をご紹介する前に、子供ブログの功罪についてお話しておきたいと思います。 良い点 ・端末があればいつでもどこでも作品を公開できる。 ・「誰かに読んでもらえる」という他者意識が生まれる。 ・他者意識が生まれ、批判的思考力を養える。 ・文章を何度も読み返し訂正を加え、文章推敲力がつく。 ・コメントのやり取りから生まれるコミュニケーションを楽しむことができる。 ・コメントのやり取りをすることで、文章を書くことのモチベーションを高めることができる。 良い点だけを見ていると、考える力や文章作成力を養うためにとっても素晴らしいツールのように思えます。しかし、悪い点を見てみるとブログにはやはり危険がたくさん潜んでいることがわかります。   悪い点 ・インターネットにふれる時間が増える。 ・子供が投稿しようとする内容を管理できないことがある。 ・個人情報が漏れる危険性がある。 ・保護者は、子供のブログを常に監視する必要があり、労力が必要になる。 ・他人からのコメントで中傷される恐れがある。 ・一度公開されたものを、完全削除することが難しい。 子供にブログを作らせるのはとっても良いことだと思ったのに、実際に作り始めようとするとこれだけの危険があるということがわかってしまいました。でも時代は21世紀。便利なツールを使わないのはもったいないですよね?では、その危険をなくすためにはどうしたら良いのでしょうか? マイクロソフトのセーフティとセキュリティセンターでは、ブログの安全性に関するヒントで子供にブログを作らせる時の注意点について次のように述べています。 —–引用—– インターネットの使用規則を作ります。これは子供と一緒に、入念に作成してください。 子供が投稿しようとしている内容を投稿前に確認します。学校のマスコットや街並みの写真など、一見無害に見える情報でも、1 つにまとまると子供が通っている学校を特定する材料になる可能性があります。 知らない人に抵抗なく見せられるコンテンツかどうかを自問します (子供にも同じように自問するよう指導します)。 迷うような場合は、そのコンテンツを削除します。 ブロギング サービスを評価し、パスワードで保護された非公開のブログかどうかを確認します。 子供のブログの Web アドレスを保存し、定期的に内容を確認します。 別のブログもチェックして、子供が見習えるような良い例を探します。 http://www.microsoft.com/ja-jp/security/family-safety/blogging.aspx  —–引用ここまで—–   でも、「子供のブログの Web アドレスを保存し、定期的に内容を確認します。」っていったいどのようにやればいいのでしょうか?!毎日子供のウェブページを開いて確認をしなければいけないのでしょうか。一度ネットにアップロードされてしまった作品は完全削除するのは難しいのですから、定期的に確認したとしても子供がネット上でミスを犯してしまう可能性を拭うことはできません。そもそも忙しいお父さんお母さんが四六時中インターネットを監視することなんて無理なんです。 であれば、やはり「子供が投稿しようとしている内容を投稿前に確認します。」が一番大事になってきます。しかし、日本の無料ブログサイトは数あれど、どのサービスもこのような監視作業をやらせてくれるものはありません。ということは子供が保護者に一回一回アップロードの許可を得に来なければならなくなり、せっかく高まった文章作成へのモチベーションが削がれてしまうかもしれません。   ではどうすれば良いか。 方法は5つあります。「こどもブログを作るためのヒント」では、この5つをご紹介していきましょう!

スウェーデン 教育 Apple Distinguished Educators
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【教育】スウェーデンの先進校を訪問して

Apple Distinguished Educators SWEDENを訪問して、ご報告。とは言っても、これは4年前のお話。日本は北欧の教育に追いついているのでしょうか。 スウェーデンの安定した教育環境の中で行なわれている先進的な試みは、重心がしっかりしていて、かつ柔軟性に富んでいます。 one to oneプログラムを実施しているSöderskolanは、FirstClassも非常に効率的に使っていて、 生徒同士の協働作業が円滑に進んでいました。 7年生に一人一台ずつmacが渡される時に、それぞれが箱を開ける前に校長からコンピューターの重要性について講義を受けるそうです。3年後はそのまま自分用に格安で購入するか、学校に預けるかを選択できるということで、学校にとってもこのプログラムを導入しやすいシステムになっています。 Malmö教育委員会のIna Almさんに連れられカルチャーセンターを訪問した際は、幼稚園児向けの映画撮影ワークショップを見学することができました。合成映像を瞬時に映画化し、空飛ぶスーパーマンに変身した子供達は大喜びでした。スウェーデンではカルチャーセンターに子供達が訪れ、授業の一環で課外授業を行うということで、より専門性の高い学習活動を体験することができます。このカルチャーセンターでは教員研修も行なっていて、ここで学んだことを学校でもすぐに活かせるような形が確立していました。 Boråsの大学では、教育学部で学ぶ教師の卵たちにプレゼンをしました。うちの娘も連れて行き、これぞデジタルネイティブというような講義をしました。21世紀に生きる子供達にはどんな教育が必要なのかということを皆に考えてもらいました。教師志望の学生たちは大学にいる時から、ICTを取り入れた授業の開発をし、教師になった時に活かせるカリキュラムづくりに没頭しています。 特筆すべき点は、こうした先進的な取り組みが、特別な私立校や実験校に限られたのものではないということです。これに見習い、日本でも21世紀型スキルを養える環境の整備を急がなければいけません。